【アメコミ】バッドマン:感想

結構前の話になりますが、バッドマンの実写映画「ダークナイト」で
出てきたジョーカーが好きでしてね。
とことん悪の道に走っている悪役って良いですよねぇ。
最近その話をしたらジョーカーが出てくるアメコミを何冊か貸して貰えましたヾ(`・∀・´)ノ

なので、今回は映画の方ではなくアメコミの方で感想を書きます。
バッドマンの知識としては映画の「バッドマン ビギンズ」「ダークナイト」
「ダークナイト ライジング」を観たことがある程度です。
しかも映画を観たのもかなり前だったのでね…トゥーフェイスとか
名前や外見は覚えてましたが、1ドル銀貨のこととか全然覚えてませんでした。
と、いうか映画を観たときは、バッドマンに関しての知識が全然無い状態で観たので、
彼がコイントスで全ての行動を決めるというのを知らなかったから
気にしてなかったんだろうな。
今、観たらより楽しめる気がする。


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ストーリーとしてはバットマンが引退して10年後の話で
この時ブルース・ウェイン(バッドマンの中の人)が55才になっている。
バッドマンがいなくなったことでゴッサムシティは再び荒れ果ててしまい、
その現状にブルースはバッドマンとしての活動を再開する。
しかしかつてバッドマンが活躍したときと社会は変わっており、
自警行為は良しとせず、世間は彼を異常者として取り扱った。

一番最初に借りたのがこれ。
貸してくれた人曰く、今までただの勧善懲悪ものだったストーリーから一転。
バッドマンが悪に対して容赦の無い冷酷な性格、ヒーローとしての苦悩を描くことで
シリアスな話になり、歴史を変えた作品…とのことです。

バットマンのキャラクターはね、結構面白いです。
敵を殺すことはないけど、腰の骨を折って
障害が残るようなことをしたりと生きてさえいれば
良いだろう的な感じで攻撃するので結構ヒドイことをしている。
しかもバットマン自身が年をとってしまっているので、「背中が痛い」やら
「昔は腕の力だけで登れたのに…今は足で支えないと無理だ」とか
ずっと考えていて、ヒーローぽくないw
まぁ、全盛期に比べたら衰えてはいますが、それでも十分強いおじいちゃんなんですけどね。

しかし…正直話が分かりにくい。
単調なコマ割り、コマの外にズラズラと並ぶセリフ。
コマ数は多いけど同じような絵が結構並んでいる為、
絵による説明は意外と少なく、説明のない展開があるなど
読むには慣れが必要です。
自分は日本の古い漫画も読んだりするんで、単調なコマ割りとか平気な方なんですが…。

またバッドマンの知識がほとんどないというのも、話についていけない要員かも。
未来の話なので、それまでの話をある程度知っている前提で話が作られていると思います。
(そもそもロビンって誰?と言っている人が読むには早すぎるというのは分かってますw)
この本自体は面白いのかもしれませんが、ある程度アメコミに慣れ、
バッドマンの話を理解してからじゃないと良さが分からないかもなぁ。
その内、リベンジしたい作品ですね。



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ジョーカーが主役の話で、過去と現代の話を同時に進行して1つの物語としています。
過去話としてジョーカーが誕生した理由。
ジョーカーは元々一般市民でコメディアンとして働いていた。
しかし全く売れない。
妻や今度生まれてくる子供を養う為にもお金がいる。
妻がそのことを慰めても、精神的に追い詰められていて不信感を覚えていた。

何としてもお金を手に入れて家族を安心させたい彼は、犯罪に手を染めることを決意する。
しかし作戦を実行しようとした当日、最愛の妻と子供を事故で失う。
大切なものを失い、この作戦を成功させてお金を得ても、
何の意味のないジョーカーは作戦を中止したかったが、
今更引くことは出来ない状態になっていた。

話は現代の方へ、バッドマンはジョーカーを助けたい、ただ殺し合いで終わるような関係に
終止符を打つために話合いたいと言っている。

バットマンはジョーカーに
「一体何がお前(ジョーカー)の人生を狂わせたのか知らない。
だが、もしもその場に私がいれば…お前の力になれたかもしれない。
だから苦しみを一人で背負い込むな。
我々が殺し合う理由はない」と語ります。

しかし、実はジョーカーが狂うきっかけの事件の現場にはバッドマンがいて、
バットマンから逃げる為に毒薬の中を泳いだことから
皮膚が白くなり、髪は変色して、今のジョーカーが生まれた。
バットマンはこのことを知らないし、ジョーカーは過去の記憶が
あやふやで覚えていない。
凄い皮肉な話だよなぁ…。

ジョーカーはバッドマンの提案に対してジョークで返します。
その内容とは…

「精神病院に二人の男がいた。二人は自由を求めて病院を脱走する。
屋上に上ってみると狭い隙間の向こうに隣の建物が見え、さらには奥には
夜の街…自由の世界が広がっている。
最初の男は難なく隣の建物に移るが、もう1人の男は怖くて飛び移ることが出来ない。

最初の男は"自分が持っている懐中電灯で光の橋を架けてやるから、渡ってこい"と言う。
もう一人の男は首を横に振りながら、"てめぇ、オレがイカれてるとでも思ってんのか!"

"どうせ途中でスイッチを切っちまうつもりだろ"と返す」

ここから先は勝手な考察になるのですが、このジョークの最初の男というのはバッドマンのこと、
残されたもう1人の男というのはジョーカーのことを差していると思う。
そもそも懐中電灯で光の橋なんて架けたって渡れるはずもないのに、
最初の男は本気で言っている。
そしてもう一人の男も「渡れるはずがないだろ!」ではなく、渡れることを前提として
「でもお前が切るから俺は落ちるんだ」と返す。
まぁ、どちらもイカレたことを言っているジョークです。

ジョーカーのイカレぷりは見れば分かるので、割愛しますが
バットマンも両親を目の前で殺されたことがトラウマになっていて
「犯罪は防がれなければならない」という考えに基づいて生きて来ている。
決して正義の為ではなく、自分自身が納得するためだけに悪人をボコる。
結果的には悪者を退治している訳だから、誰もおかしいとは思わないけれど、
ターゲットが悪者のみという点を除けば、
己の衝動だけで生きているという根本的な部分ではジョーカーと変わらない。
ジョーカーはそのことに気が付いていて、アイツはイカレていると言っている。
だから話の最初と最後に「精神病院に二人の男がいた。」と言っている。

さらにバットマンに会う前にジョーカーが自分で言っているのですが
辛い現実から逃げだすためにジョーカーは自ら狂った。
そして自分が狂った理由さえも忘れている。
となると、いくらバットマンが手を差し伸べたところでジョーカーを救うことは出来ないし、
ジョーカー自身それを望んでいない。
つまり全く見当違いな提案をしてきているバットマンが最初の男。

「どうせ途中でスイッチを切っちまうつもりだろ」というのは何だろうと思ったのですが
ジョーカーが自らジョーカーを辞めることはないので、本当にジョーカーを止めたいと思うならば
やはり殺すしかない。
ジョーカーのいう通りスイッチを切るしかない。
ジョーカーはそのことが分かっているから、自ら死を選ぶようなイカレた選択はしない。

バットマンも己の信念に基づいて"殺人"は行わない。
例え、ジョーカーによってどんな被害が出ようとも。
結局二人は己の信念に基づいて生きて行く限り、関係は変わらないし、
溝は埋まらない。
ラストシーンの水溜まりに写っていた光の橋が消えるのは、
二人が救われることはないという比喩なのかなと。

この話の面白いところって、一見ジョーカーの方が狂っているように見えるけど
二人の本質を理解しているのは、実はジョーカーの方なんですよね。
バットマンは理性を保っているように見えるけど、自分が狂っているということに
気が付いているのかすら、怪しい。
誰が正常で、誰が狂っているのか、よく分からなくなってくる…
それはこの二人だけではなく、社会全体がそうだと。

ラストの部分の解釈は人によって違いますし、読むたびに別の発見がある。
これと一緒に入っている「罪なき市民」も考えさせてくれる話で
どちらも好みでしたねぇ。
本の厚さに対してお値段が2,000円くらいするので高っ!?と思いましたが
短くてもこれだけ奥が深い話なら自分でも欲しくなってきた。

そういえばこの表紙のジョーカーってカメラを構えて「スマーイル」と言ってますが
バーバラを撃った後のシーンですかね。
そう思うと怖すぎるんだがっ!?

本当はあと2冊くらい感想を書きたいのがあったのですが、思ったより
長くなってきましたので一旦切ります。
続きはそのうち書くかな。
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